翌日、ソラとリボーンは一緒に食堂へ向かい、みんなで朝食を取った後、
ソラは私室に戻って10年前に行く準備をしていた。
出掛ける準備が整った後、部屋を後にし、ジャンニーニ、フゥ太、ビアンキに10年前に行ってくる事を伝えた。
3人とも驚いていたが、すぐに笑顔を浮かべ、気をつけて行ってくるように言い、
それぞれソラに「行ってらっしゃい」と笑顔で送り出していた。
ボンゴレ地下アジトを出て、メローネ基地へ1人で向かったソラだった。
ーーメローネ基地ーー正一の研究室ーー
研究室に着くと、ちょうど出発する頃だった。
「話は終わった?」
そう言いながら被っていたフードを外し、正一の傍まで歩いて来ていたソラ
「あっ!ソラちゃん、待ってたよ!!」
ソラに気付いて声を掛けた正一
「えっ…ソラちゃん?」
「なんだ?見送りか?」
ツナや獄寺だけでなく、他のみんなもソラの登場に驚きを隠せなかった。
驚いていないのは、正一、スパナ、リボーンだけだった。
「遅かったな、ソラ」
「リボーン?」ソラが来た事に驚いていないリボーンを不思議に思ったツナ
「これで全員揃ったね。」
「え!?ちょっ…ちょっと待って下さい!それどういう事ですか!?」
「ん?綱吉君、ソラちゃんから何も聞いてないのかい?」
「何も聞いてませんよ!!」
「ソラちゃん、綱吉君達に何も伝えてなかったのかい?」
傍まで来たソラに視線を落とした正一
「えっと……タイミング逃してそのまま…」
「どういう事なの?ソラちゃん」
「昨日綱吉さん達がアジトに帰った後、正兄に言われたんだよ。10年前に行って欲しいって。」
ツナの問いに答えるソラ
「ええ!?」叫ぶツナ
「ちょっと待て!10年前はまだ生まれてねぇだろ!?どうやって行くんだよ!?」
10年バズーカでの入れ替わりが起きないのにどうやって行くのか聞いた獄寺
「確かにそうなのな…ソラ、まだ6歳だし。」
獄寺の言葉に山本も同意する。
「うん、確かに普通は無理だよ。でも、決して不可能じゃないんだ。」
「どうやったら10年前に行けるんですか?」
全員が思っている疑問をツナが代表で正一に聞く。
「装置を介してする事もあるけど…簡単だよ。ソラちゃんには笹川京子さんと手を繋いで10年前に行ってもらう。」
「えっ…私?」きょとんとする京子
「なぜ京子なのだ?俺達ではダメなのか?」
もっともな疑問をぶつける了平
「それについては申し訳ないが話す事は出来ない。」
「なぜだ!?」
「この時代の綱吉君に話さないように言われたからね……ソラちゃんを過去に行かせる事は、僕じゃなくて、この時代の綱吉君の意志なんだ。」
了平の問いにそう答えた正一
「えっ…俺の…?」
黙って頷いた正一
(誤魔化し方、それで良いの…?確かにこの時代のパパに言われたなら、それ以上問い詰めないだろうけど…)
心の中でそう呟いていたソラ
「とにかく、ソラちゃんも一緒に過去へ連れて行って欲しいだ。」
「わ…解りました。」
話がまとまった所で、ソラは雲雀の所へ行った。
「恭兄」
「君、なんで昨日こっちに来てた時に言わなかったの?」
ソラがこっちへ来たのに気付き、不満をぶつけた雲雀
「えっ…言わないとダメだった?」
「他の奴なら別に言わなくてもいいけど、君なら話は別だよ。」
「えっと…ゴメン。」素直に雲雀に謝るソラ
(ソラちゃん、10年前の雲雀さんといつ打ち解けたのー!?しかも、この時代の雲雀さんと同じ呼び方だし!?)
声にこそ出しはしなかったが、心の中で思いっきりツッコんでいたツナ
ツナだけでなく、獄寺や山本…ここに居るメンバーは驚いていた。
雲雀を知らないスパナは別だったが……
(あの様子だと、雲雀はソラの正体を知ってるっぽいな…)
ソラと雲雀のやり取りを見ながらそう思ったリボーン
「そ…そろそろ出発してもらうけど…良いかな?ソラちゃん」
「ああ、うん。準備はして来たから大丈夫だよ。」
正一にそう答えるソラ
「ソラちゃん、言わなくても解っているだろうけど…向こうではぐれぐれも気をつけるんだよ?“いろいろ”とね。」
「うん、解ってる。」頷くソラ
「あっ…ソラちゃん、帰る時は別に手を繋いでなくても大丈夫だけど、出来れば繋いで帰ってきて欲しい。その方がより安全だから。」
「解った。」
「じゃあみんな、準備は良いかい?」
みんなに向けて声を掛けた正一
「あ…はい!」正一に返事をしたツナ
ソラは雲雀の傍から離れ、京子の所へ移動した。
「ソラちゃん」
自分の所に来たソラに右手を差し出した京子
京子の右手を左手でしっかり握ったソラ
「ソラちゃん、しっかり掴まってるんだよ?もし手を離してしまったら、君は時空の中で迷子になってしまうから…」
「解った。」正一の言葉をしっかり心に留めるソラ
「さあ!それじゃ、出発するよ?……スパナ!」
装置の傍にある台にパソコンがあり、そこにある椅子に座っていたスパナに声を掛けた正一
「了解。」
スパナがパソコンを打ち始めた。
すると、10年前のツナ達とソラの体が光り出した。
光に包まれて、その場から消えたツナ達。
「行ってしまったな…」呟くスパナ
「ああ…」上を見上げる正一
「委員長、頼みます。」呟く草壁
「みんな…頑張って来てくれ。(ソラちゃんもしっかり向こうで休んできてくれよ?)」
ツナ達が無事アルコバレーノの印を貰って帰って来る事を祈る正一だった。
ーー10年前の世界ーー並盛商店街ーー
装置で飛ばされたツナ達が居た所は、商店街の中だった。
少し歩いて、商店街を抜けたツナ達。
「ここは…」呟く山本
「本当に…戻って来たの?」呟くツナ
(ここが10年前の世界…?)
京子とまだ手を繋いだままのソラが周りを見回していた。
「あっ!雲雀さん!!」
ツナの声に反応し、雲雀の方を見たソラ
(恭兄…)
黙ってこの場を去っていく雲雀を見つめるソラ
「まったく、仕方のない奴だ。」呟く了平
「あれ!?…クロームちゃんは?」周りを見回す京子
「はひ!?いつの間にか居なくなっちゃいました!」
ハルも京子の言葉を聞いてクロームが居なくなっている事に気付く。
「クロームさんなら、さっきみんなに気付かれないようにこの場を離れていったよ。たぶん黒曜に帰ったんじゃない?」
「なんで言って下さらなかったんですかーー!?」
「えっと……なんとなく?」叫んでるハルの問いにそう答えたソラ
「な…なんとなくって…」
(…凪姉はまだ戸惑ってる…だから、何も言わなかった。ママとハル姉の優しさを受け止めるのに時間が要るしね…)
クロームが去ったであろう後ろに視線を向けながら、クロームの事を考えていたソラだった。
(ソラちゃん、クロームちゃんの過去の事を知ってるのかな…?)
自分の横に居るソラに視線を落として心の中で呟いていた京子
「ん?あっ…」
京子の視線に気付き、見上げたソラだったが、未だに手を繋いだままだった事を思い出し、
握る手を緩めて離そうとしたが…
手を離そうとしていたソラの左手をしっかり握り直した京子
手を離そうと思っていたのに、自分の左手を握り直したのを見て、京子を見上げたまま驚いた表情をしていた。
「ソラちゃんが嫌じゃなければ、もう少しこのまま手を繋いでて良いかな?」
手を握ったまましゃがんでソラの視線に合わせた京子
「えっ…あ、うん。」
特に断る理由もなかったので頷くソラ
「良かった!」満面の笑みを浮かべる京子
「あっ…10代目!!」
「何?獄寺君」
「あれを見て下さい!」
そう言いながら、右手で前方を指した獄寺
「え?」ツナが獄寺が指した方に視線を向けた。
そこには何かが書かれた看板があった。
「並盛地下ショッピングモール駐車場入口建設予定地…あ!それって、未来でメローネ基地があった場所!!」
「まだ出来てないんスよ。」
「…って事は、ここは間違いなく、10年前の並盛だ!!」
喜びの声を上げるツナ
(建設予定地……か。ホントに…過去に来たんだ……)
獄寺が見つけた看板を見つめながら、心の中で呟いていた。
その時、無意識に京子と繋いでいる手の握る力を少しだけ強めたソラ
「大丈夫だよ。」
「え?」きょとんとするソラ
「私達がついてるから、大丈夫。」
そう言いながら、ソラの手を握り返した京子
「あっ…」自分が無意識に手を握る力を少し強くしてしまっていた事に気付いたソラ
京子はソラが握る力を強めた時に、不安を感じ取り、「大丈夫」だと言ったのだ。
ソラの事を知らない人ばかり居る世界だけど、自分達が居るから不安にならないでと…
「…ありがとう。」京子の言葉と握り返してくれた手のおかげで、不安が薄れていくソラ
「そういやぁ、ソラは誰の家に行くんだ?笹川の所か?」
山本がふと思い出し、ソラに視線を向けながらそう言った。
「いや、ツナの所だぞ。」
ソラではなく、リボーンが山本にそう答えた。
「えっ!?」驚くツナ
「ソラはイタリアから来た、俺の知り合いだってママンに伝えるぞ。」
「そ…そう。」
「えっと……勝手に決めちゃってごめんなさい。」
「別に謝らなくていいよ!そりゃちょっと驚いたけど、ウチはすでに居候いっぱいだし!でも……大丈夫?」
ソラの前まで来てしゃがみ、ソラを心配そうに覗き込んできたツナ
「?」何の事を言ってるのか解らず、首を傾げたソラ
「この時代のビアンキやフゥ太はソラちゃんの事を知らない。だから大丈夫かな?って…」
「……全然平気だって言ったら嘘になるけど、綱吉さんやリボ兄、それにランボ君とイーピンちゃんが居るから大丈夫だよ。」
ツナに笑顔を向けながらそう言ったソラ
「そっか。……それじゃあみんな、帰ろう!!」
立ち上がってツナがみんなにそう言った。
その場から移動し始めたツナ達だった。
ーー竹寿司ーー
「それじゃみんな、またな。」
後ろに居るツナ達に振り向きながら言う山本
「えっ…うん。」頷くも、山本の事を心配そうに見てたツナ
「大丈夫だって、ツナ!んじゃあな。」
そう言って店の中に入っていった山本だった。
(タケ兄、大丈夫かな…?)
山本が今入っていた入口の方を見つめながら、ソラも心配していた。
ーー三浦家ーー
山本を見送った後、ハルの家に移動したツナ達。
「なんだか、すっごく懐かしいです。」
そう言いながら、涙ぐんでいたハル
(ハル姉の家…前に行ったの、いつだったかな…?)
10年後のハルの家と全然変わらないのを見ながら、懐かしい気持ちになっていたソラ
ハルは懐かしそうに家を見つめていたが、涙を拭って、後ろに居るツナ達に振り返った。
「じゃあツナさん…みなさん…大変お世話になりました。」
そう言いながら、頭をペコリと下げたハル
「あ…うん。」
ハルはそのまま家の中へ入って行った。
ハルが家の中に入って行くのを見届けたツナ達。
「ツナ君」
「?」京子に振り向くツナ
「私達もここで。」
「おお!またな!」
「あ…はい!お…お兄さん、京子ちゃんを…その…よろしくお願いします。」
「任せろ。沢田」
京子はソラと繋いでいた手を離した後、しゃがんでソラに視線を合わせた。
「ソラちゃん、もし私の所に来たくなったら、いつでも来ていいからね?」
「おお!極限いつでも来いっ!!歓迎するぞ!!」そう言いながらソラの頭を撫でる了平
「う…うんっ…ありがとう。」
乱暴に撫でられて、首が少し痛かったが、ソラはそれを払いのける事はぜず、そのままおとなしく撫でられていた。
「ああっ、お兄ちゃん!そんな乱暴に撫でたら髪がぐちゃぐちゃになっちゃうよ!?」
「お!?ス…スマンっ!!」慌てて手を離して謝る了平
「いえ、大丈夫です。慣れてますから。」
何でもないように言うソラ
「そ…そうか?」
「もしかして大人のお兄ちゃんで慣れてる?」
そう言いながら、ソラの乱れた髪を整える京子
「うん。これでも物凄ーく改善された方だよ。昔は撫でられる度にすぐ髪がぐちゃぐちゃになるし、首が凄く痛かったし、
酷い時は目を回して気分が悪くなって吐きそうになってたし、とにかく酷かったな〜…」
そう言いながら昔の事を思い出してどこか遠い目になるソラ
「お兄ちゃん…」
「う゛…スマン…」
「お、お兄さん、次に撫でる時に気をつければ大丈夫ですよ!!」
落ち込んだ了平を励ますツナ
「無理っスよ、10代目。芝生頭の脳みそは筋肉で出来てんですから。」
落ち込む了平に対して悪態をつく獄寺
「なんだとー!?」獄寺の言葉にカチンと来た了平
「まぁ、まぁ!2人とも落ち着いてよ!!」
睨み合う2人をなんとか宥めていたツナ
(そういえば了兄、よくママにその事で怒られてたっけ?力加減を間違えないでって…)
「これでよし!ホントにごめんね?首とか痛くなかった?」
「大丈夫だよ。」
「そう?じゃあ…またね。」立ち上がってからそう言った京子
了平、京子は自分達の家に帰っていった。
ーー沢田家ーー
ハルの家を後にし、ツナの家に移動したツナ達。
(10年前のパパの家だ……全然変わってない。屋根にソーラーが付いていない事以外は。)
家を見上げながら、心の中でそう呟いていたソラ
「じゃあ10代目、自分はここで。」
「う…うん。気をつけて」
「はい!」
獄寺はツナ達と別れ、自分の家へと帰って行った。
ランボとイーピンは喜びの声を上げながら、沢田家に踏み入れていた。
「帰ってきたんだ…本当に…」
家を見上げながら呟くツナ
(あれ?リボ兄が居ない………先に行っちゃったみたいだね。)
リボーンが居ない事に気付き、少し周りを見回していたが、リボーンの気配が
家の中の方から感じたので、先に行ったのだと解ったソラ
「ソラちゃん、行くよ?」
「あ…うん。(パパ、リボ兄が居なくなってる事に気付いてないみたいだね。……まっ、いっか。)」
言おうか迷っていたが、言わない事にし、ソラもツナの後に続いて、沢田家に足を踏み入れた。
「母さん、ただいま!」
そう言いながら、家の中へ入っていくツナ
「「ママ―ン!!」」ツナの母親である奈々の事を呼びながら中に入っていくランボとイーピン
「………お邪魔します。」
少し間を置いてからそう言い、ソラも中に入っていった。
居間の方へ向かい、ドアを開けたツナ
「ただいま!あれ…?」
てっきり居ると思っていた母親の奈々の姿が見当たらず、周りを見回していたツナ
「ママン…居ないぞ〜」奈々を探すランボ
イーピンもランボと同じように奈々を探していた。
(……おばあちゃんの気配、ある…2階のベランダ…かな…?)
奈々の気配を感じ取りながら、心の中で呟いていたソラ
「買い物にでも行ってるのかな?」呟くツナ
「綱「ツナ兄!!」」ソラがツナに何かを言おうとしたその時、後ろから誰かがツナを呼んだ。
「うぁっ!?」突然聞こえた声に驚き、後ろに振り向いたツナ
ソラも振り向くと、そこに居たのはこの時代のフゥ太だった。
(写真で見た事あるけど……フゥ太兄、小さい…)
10年後のフゥ太よりも随分小さい姿なのを見て、内心少しだけ驚いていた。
「フ…フゥ太か…そんなとこに居てビックリしたよ!」
「ツナ兄こそどこに行ってたのさ〜?」
「そ…それが、その…ピ…ピクニックで迷っちゃって…」
「ピクニック?3日間も?」
「う…うん。ほら、俺って…道迷うの得意だから。アハハっ…」
(……パパ、それすっごく無理ないかな…?超直感持ってるんだから、あんまり道に迷うなんて事無いと思うんだけど……)
ツナの誤魔化し方に呆れた目で見ながら、心の中で呟いていたソラ
「ちっちゃいフゥ太だ……やっぱり、帰って来たんだ…俺達。」小さな声で呟くツナ
「え…?変なツナ兄。ところでツナ兄の横に居る子…誰?」
ツナの横に居たソラの事が気になるフゥ太
「あっ…この子はソラちゃん。えっと…」
「はじめまして、ソラです。リボ兄と同じイタリアから来ました。」
「えっ!?日本人…だよね?」
「はい、そうですよ。日本人ですけど、イタリアで育ちました。」
「そっか!僕はフゥ太!よろしく!!」
「こちらこそよろしくお願いします。」
「あっ…そうだ!フゥ太、母さんは?」
「ママンならベランダで布団干してるよ。」
「ベランダ?」
「ママン、ベランダだって!行くぞ、イーピン!」
ベランダがある二階へと駆けていくランボ
「あっ!ランボ待つ!!」
ランボを慌てて追いかけて行ったイーピン
そんなランボとイーピンと一緒に2階へ行ったツナ
だが、ソラはツナの後に続かなかった。
「ソラは行かないの?」
ツナ達に着いて行かず、この場に残っていたソラに聞くフゥ太
「はい、行きません。(久しぶりに会うのを邪魔する訳にもいかないしね。)」
「じゃあ僕と待ってようか?たぶんすぐに降りてくると思うし。」
「はい、そうします。」
フゥ太とソラは居間でツナ達が降りてくるのを待っていた。
その間一言も喋らず、ただ窓越しに外をずっと見ていたソラ
(大人しいな〜……礼儀正しいし。ソラって、僕とそんなに歳変わらないよね?)
そんなソラを不思議そうに見ていたフゥ太
「あっ!ソラちゃん、ここに居たんだ!」
そう言いながら居間に入って来たツナ
「綱吉さん」外を見ていたソラがツナの声を聞き振り向いた。
「どこか行ったのかと思っちゃったよ。」
「ソラ!たこ焼き、一緒に食べるんだもんね!!」
「ソラさんもイーピン達と一緒食べる!!」
「たこ焼き?」きょとんとするソラ
「もうすぐおやつの時間だから、母さんがたこ焼きを作ってくれるんだよ。」
「ママンの料理は美味いぞ。」
ツナとリボーンがソラにそう言う。
「あら!その子がリボーン君が言ってたソラちゃん?」
そう言いながら、ソラの前まで来てしゃがんだ奈々
「えっと……お邪魔してます。」
「まぁ!可愛い子ね〜!!私はツナの母の奈々です。リボーン君から話は聞いたわ!イタリアから来たんですってね!!
泊まる所をリボーン君に頼んだみたいね?」
「えっと………はい、そうです。」
1度リボーンに視線を向ければ、「話を合わせろ」と目線で訴えていたので、話を合わせたソラ
「リボーン君からあなたをしばらくここに泊めてあげて欲しいって頼まれたの。リボーン君の友達なら大歓迎よ!!
自分の家だと思ってゆっくりしていってね!!」
急に居候が増えたにも関わらず、満面の笑顔でソラを泊める事を了承していた奈々
「急なお願いを聞いて下さってありがとうございます。しばらくの間、お世話になります。」
そう言って、頭をペコリと下げたソラ
「まぁ……礼儀正しいのね。いくつ?」
「6歳です。」
「えっ!?6歳!?ランボやイーピンと1つしか違わないの!?」
“6歳”だと聞いて驚きの声を上げたフゥ太
「あらっ…とってもしっかりしてるから、もう少し年上かと思ってたわ。」
奈々も“6歳”だと聞いて、驚いていた。
「良く言われます。」
「ママン!お腹空いたぞーっ!!早くたこ焼きが食べたいんだもんね!!」
「イーピンも空腹!!」
「はい、はい!今すぐ作るから、手を洗ってらっしゃい!」
「「「は〜い!!」」」
ランボやイーピンだけでなく、フゥ太も返事をし、3人揃って手を洗いに洗面所へ駆けて行った。
そんな3人を追いかけることなく、見送っていたソラ
「ソラちゃん、たこ焼き好き?」
「え…あ、はい。好きです。」
「じゃあソラちゃんも手を洗ってらっしゃい、用意するから。」
「えっ!?い、良いですよ!」
奈々が自分の分も作ってくれると言ったので、すぐに作らなくて良いと言うソラ
「遠慮しないでいいわよ。」
「ママンがこう言ってんだ。大人しく好意を受け取っておけ。」
「ソラちゃん、一緒に食べよう?」
リボーンとツナにそう言われ、大人しく好意を受け取る事にしたソラだった。
ーー2階のツナの部屋ーー
ツナはたこ焼きを食べ終え、ベッドに寝転がり、ボンゴレ匣を手に持って見つめていた。
ランボ、イーピン、ソラははまだたこ焼きを食べていた。
(おばあちゃんの作ったたこ焼き、久しぶりだな……)
久しぶりに食べる、奈々お手製のたこ焼きをゆっくり味わっていたソラ
「あっ!?」
ツナの声に反応し、ベッドの方を振り向いたソラ
「これ、オレっちのだもんねー!!」
高笑いした後、そう言いながら、ツナの匣を持って部屋を出て行くランボ
「あっ…こら!オモチャじゃないぞ!?」叫ぶツナ
「このアホ牛がっ!!」
廊下の方から獄寺が怒鳴る声が聞こえた。
右手でランボの服を掴み、左手で匣を持っていた獄寺が部屋に現れた。
「獄寺君!」
「あっ…どうも、10代目」
「どうしてウチに?」
「いやぁ〜…家に戻ってもする事がないんで、来ちまいました。10代目がアルコバレーノの試練に合格するための作戦会議をやりましょう。」
「えっ…作戦会議?」
「ランボ君、イーピンちゃん、下に行こう?」
たこ焼きを食べ終え、空になった皿を持って立ち上がったソラ
「了解!」
「アホ寺!降ろせぇ〜!!」
「ほらよ。」
ランボを降ろした獄寺
「奈々さんに飲み物貰ってくるね。…さっ、2人ともおいで?」
ソラがそう言いながら部屋を出て行き、ランボとイーピンはそれに続いて出て行った。
下に降りて、台所に居るであろう奈々の元に向かった3人。
「あら。ソラちゃん、ランボ君、イーピンちゃん。」
奈々は洗い物をしていたが、3人に気付いて声を掛けた。
「たこ焼き、美味しかったです。ご馳走様でした。」
そう言いながら、空になった皿を差し出したソラ
「ママン、美味かったぞ〜!!」
「イーピンも!!」
「ありがとう。」そう言いながら、ソラが持っていた皿を受け取った奈々
「あの…」
「ん?」
「綱吉さんと隼人さんに飲み物を持っていきたいんですけど…」
「あら、持っていってくれるの?」
「はい。」
「じゃあちょっと待っててくれる?すぐに用意するから。」
「解りました。」
その後、奈々から2人分のオレンジジュースを受け取り、また2階へと戻って行った。
「おまたせ。奈々さんからオレンジジュースを貰って来たよ。」
そう言いながら、お盆に乗せていたオレンジジュースをそれぞれ机の上に置いた。
「ありがとう!」
「おう、悪ぃな。」
お礼を言うツナと獄寺
「あれ…?ソラちゃんの分は?」
「私は要らないから頼まなかった。」
そう言いながら座ったソラ
「そ…そう。」
「それじゃ本題に入りましょう。作戦会議なんて言いましたがね、アルコバレーノの試練ったって、心配する程の事はないですよ!
10代目なら、どんな試練だろうと、絶対クリア出来ます!」
「そ…そうかな…?」
「あめーな。」
「え?」
リボーンの声が聞こえ、入口の方へ視線を向けたツナ達。
「リボ兄」
「試練を受けるのはツナだけじゃねぇんだぞ。」
「え!?それってどういう事?」
リボーンは入口からベッドへ飛び移り、座り込んだ。
「ツナだけじゃなく、アルコバレーノの試練は、ボンゴレリングの所有者の力を試すものだ。つまり、お前ら守護者も一緒なんだ。
それなりの覚悟が必要だぞ。」
「それならかえって望む所です!匣もあるし、俺達相当パワーアップしてるはずですよ!」
自信満々に言う獄寺
「甘いよ。」
「何!?」ソラの言葉に反応する獄寺
「アルコバレーノは、最強の7人だよ?そんな簡単に試練が上手く行く訳がない。」
「最強の…7人…」呟くツナ
「まず、お前らも良く知ってるコロネロ」
「元イタリアの特殊部隊COMSUBIN(コムスビン)の隊員で、狙撃や重火器の扱いが得意な上、空手やサンボなどの接近戦が得意。」
リボーンの後にソラが続けて言う。
「サンボって?」
「格闘技の一種だよ。ロシアの民族格闘技で、柔道とレスリングに似た競技。」
ツナの問いに答えるソラ
「へぇ…」
「お前、良く知ってんな、そんな事…」
ツナは何か解って納得し、獄寺は驚きの表情を浮かべていた。
「コロ兄から空手やサンボを教えてもらってたから知ってるだけだよ。」
「え!?空手だけじゃなくて、そのサンボっていう格闘技も教わったの!?」
以前、空手を教えて貰った時、コロネロから空手を教わったのは知っていたが、
まだ他にも格闘技を教わっていたとは思わず、驚くツナ
「うん。話を続けるよ?次はスカル」
「スカルは超一流のスタントマンで、『地獄から帰った男、スカル』…『不死身のスカル』って呼ばれてんだ。
今じゃ、カルカッサファミリーの軍師をやっている。」
「あの…一見間抜けに見えるスカルでさえ、そんななんだ…」呟くツナ
「まっ…それでも俺のパシリだけどな。」
「リボ兄にしてみればそんなだけど、スカルの事もあまり油断しない方が良いよ?どんな試練で来るか解らないんだから。」
その時、ツナの部屋に山本がやってきた。
「よっ!ツナ」
「山本!」
「なんだ、獄寺!お前も来てたのか。」
「たりめーだ!俺は10代目の右腕だからな!!」
「俺もツナの試練の事が気になっちまってな。」
そう言いながら、部屋の中に入り、空いてる所に座った山本
「山本も揃ってちょうどいい。話を続けるぞ。次はヴァリアー独立暗殺部隊に所属している、幻術使いのマーモン…
本当の名はバイパーだ。あいつは元々、超一流のエスパーだ。その力にさらに幻術が加わる。幻術と闘うやっかいさは、
山本が身を持って体験したはずだ。」
リボーンにそう言われ、険しい表情を浮かべる山本
「前は骸が味方してくれたが、今度はどうなるかわからねぇ。」
「まだ他に3人居るよ。まず、武道の達人の風(フォン)…その実力は中国武道大会で3年連続優勝を果たす程。
次にマッドサイエンティストのヴェルデ…科学者としての知識や技術はこの時代ではトップクラスだよ。」
「そして最後は、不思議な直感力を持つルーチェ」
(でも、そのルーチェさんはもうこの世には居ない。だから、たぶん今回のアルコバレーノの試練には代行者が来るはず…)
ルーチェの代わりに代行者が試練を与えに来るのでは?っと思っていたソラ
「わかったか?全員一筋縄じゃいかねぇ相手だ。それぞれ、強力な必殺技も持っているしな。」
「え!?必殺技!?ど…どんな?」
「そこまでは教えられねぇな。」
ツナの問いに答える気がないリボーン
「ええ!?」
「忘れんな、俺もアルコバレーノの1人だ。」
ベッドから入口の方へ飛び下りて、そのまま出ていったリボーン
「リ…リボーン!」
「おい!ソラ、知ってる事全部教えろ!!」ソラに向かってそう言う獄寺
「ごめんなさい、無理。」申し訳なさそうな顔で言うソラ
「何でだ?」首を傾げた山本
「今朝、基地に来る前にリボ兄に言われたんだ。アルコバレーノの情報を与え過ぎるなって。知り過ぎると試練にならなくなるしね。」
「なっ…リボーンさんが…」
「へぇ…小僧がか。」
「それじゃ仕方ないよね…気になるけど。でも……どうしよう?大丈夫かな?俺達…」
「ツナ、心配しても始まらねぇよ。俺達みんなで力を合わせればなんとかなるって!今までだってそうやって切り抜けてきただろ?」
「て…てめぇっ…俺が言いたかった事を!」
「獄寺君…山本…」
「必ずクリアしてやりましょう、10代目!未来の運命は俺達にかかってるんです!!」
「ああ!」
「うん!」
3人のその様子を黙って見ていたソラ
その後は他愛ない話をしてから獄寺と山本はそれぞれ家に帰り、ツナとソラは晩御飯を食べに行った。
食べ終わった後、ツナの部屋でソラに話しかけたリボーン
「ソラ、風呂はどうするんだ?」
「ん?」
「1人で入るって言ったら、たぶん、ママン一が緒に入るって言うぞ?」
「う゛……そうなんだよね…どうしよ?」
「なら、俺と入ろうよ。」
「へ!?」
自分とリボーンしか居ないと思っていたので驚いたソラ
「ツナ、聞いてたのか。」
「う…うん。…未来でソラちゃんの背中の事は見て知ってるし、俺と入るなら、母さんもそう言わないだろ?」
「た…確かにそうだけど…」
「それとも、俺と入った事ない?」
その言葉にすぐに首を横に振ったソラ
「なら、一緒に入ろ?」
「それしか選択なさそうだぞ。背中の事を知られたくないならな。」
「………わかった、そうする。」
「じゃ、入りに行こう!ランボやイーピンは母さんと入るって言ってたし。」
「う…うん。」
ーー入浴中ーー
「ソラちゃん、体を洗ってあげるからおいで?」
「えっ!?い、いいよ!自分で洗うから!!」
「いいからおいで!」そう言いながら、ちょっと強引にソラを自分の前に座らせたツナ
そこでツナはソラの背中の傷が視界に入った。
「この傷……今は痛くないの?」
そう言いながら、背中の傷に触れたツナ
「うん…痛くない。」
「そっか。」
ツナはそのままソラの体を洗い始めた。
「聞かないの?この傷の事…」
「うん、聞かない。気にはなるけど…あまり話したくないんでしょ?なら、話さなくてもいいよ。」
「……ありがとう。」
「どういたしまして。体を洗い終わったら、頭も洗ってあげるね?」
「……うん。」少し間を開けてから頷いたソラ
そんなソラの返事に満足そうなツナ
(まさか、中学生の頃のパパとお風呂に入る日が来るなんて、思いもしなかったよ。でも、一緒に入れて嬉しいな…)
声には出さなかったが、ツナと入れる事を内心嬉しそうにしていたソラだった。
(……俺、居ない方が良かったかもしれねぇな……)
ツナとソラの様子を湯船に浸かりなら黙って見守っていたリボーンが心の中でそう呟いていた。
ーーツナの部屋ーー
「リボ兄、ハンモックで寝てるの?」
「そうだぞ。」
「ベッドで寝てなかったんだね。日向ぼっこする時にハンモックで寝てるのは知ってたけど。」
「そっちの俺はベッドで寝てたのか?」
「うん。」
「そうか。ソラ、お前はツナとベッドで寝ろよ?ママンには布団用意しなくていいって言っちまったからな。」
「ええ!?そんな事言っちゃったの!?」思わず叫んでしまったソラ
「ああ。」
「またパパに黙って勝手に決めて……」呟くソラ
「別にいいじゃねぇか。ツナも喜んで了承するぞ。」
「いや、確かにそうだけど。」
「親子なんだから、別に問題ねぇだろ。」
「う゛…」
“親子”…この言葉を言われてしまえば、返す言葉などない。
言ってしまえば、親子である事を否定してしまうような気がしたソラだった。
その時、ツナが入って来た。
「ん?どうしたの?……リボーン、お前…ソラちゃんに何か言ったのか?」
「ツナと寝ろって言っただけだぞ。」
「へ?」
「リボ兄、私の分の布団は用意しなくていいって奈々さんに言っちゃったんだって。」
「そっか。んじゃ、俺と寝ようよ!」
「ほれみろ。大歓迎してるじゃねぇか。」
「う゛ぅ〜…リボ兄、楽しんでない…?」
「ちょっとだけな。(少しは素直になりやがれ。)」
返事を返すと同時に、目でソラに「素直になれ」と訴えていたリボーン
「う゛…」リボーンの訴えに、口を噤んでしまうソラ。
「まぁ、とにかく…布団は用意しようと思えば、すぐに用意出来るけど……どうする?ソラちゃん」
そう言いながら、ソラの前でしゃがみ、視線を合わせたツナ
「………一緒に寝る。」
「よし、じゃあ寝よう!」そう言い、ソラの両脇の下に手を入れて持ち上げながら立ち上がったツナ
いきなり抱き上げられた事にびっくりするソラ
ツナはソラを抱いてベッドまで行き、そのままベッドに寝転がった。
「驚かせてごめんね?」
「ううん、ちょっと驚いたけど平気。」
「俺、ソラちゃんと寝れて嬉しいよ。」
そう言いながら、ソラの背中をトントン叩き始めたツナ
しばらくそうしてると、眠気が寄って来て、そのまま眠ってしまったソラ
「寝ちゃった………リボーン、起きてる?」
「なんだ?」
ハンモックに寝転がっていたが、起きていたリボーン
「俺……ソラちゃんと初めて会った時から、なんか…ほっとけないんだ。なんでかな…?ランボやイーピンも小さくて、ほっとけないけど、
ソラちゃんは2人以上にほっとけない。」
「なら、死ぬ気で守れ。」
「えっ…」
「ソラは強いけどな、まだ子供だ。誰かに守ってもらいたいと思ってるはずだぞ?けど、強いから守られる側より、どうしても守る側になっちまう。
だから、自分からは守って欲しいなんて絶対に口にはしねぇ…10年後の山本が言ってたんだが…」
ーー回想ーー
『ソラは滅多に人を頼らねぇ。どんなに俺達が頼れっつーても聞かねぇんだ。けど、その事でツナに叱られてからは、
たまにだけど頼ってくれるようになったんだ。』
『ツナに叱られてからか?』
『ああ。叱って…心配もして…んで、本当に誰かを頼りたくなった時は我慢ぜず、必ず誰かを頼る事…って言ったのな!』
『んで?』
『大抵はツナか小僧に頼るんだけどな、俺達にもたまにだけど頼ってくれるようになった。』
『そうか。』
『小僧、ソラは確かに強い。けどな、どんなに強くてもあいつはまだ6歳の子供なんだ。俺達が守ってやらねぇといけねぇんだ!
ソラは俺達に守って欲しいなんて口にはしねぇけど、解るんだ。力はつえーけど、心はまだまだ幼い。支えを無くせば弱くなる。
だから、守りてぇんだ。もし、俺も入れ替わっちまったら……その時は、ソラを支えてやってくれ!頼むっ!!』
ーー回想終了ーー
「…という事があってな。」
「そうなんだ…10年後の山本が…」
眠ってるソラを見つめながら呟いていたツナ
その時、ソラが身動きして、ツナにしがみついてきた。
「そういやぁ10年後のビアンキが言ってたんだが、普段甘えるのを我慢しちゃってるせいなのか、寝てる時はそうなるらしいぞ?
10年後の京子がそう言っていたらしい。ただし、お前と京子限定だがな。」
「俺と京子ちゃんだけ??」
「ああ、そうだぞ。無意識にやっちまうらしい。ソラもその事は聞いて知っているみてぇだけどな。」
「そっか…」
「おめーはダメツナだが、ソラが自分の事を話そうとしてないのは気付いてるだろ?」
「ダメツナ言うなよ…いつもの事だけど。…うん、気付いてる。自分の事、何にも教えてくれないから、未だにソラちゃんの事が良く解らない。
解っているのは……6歳なのに、大人び過ぎてて、とってもしっかりした子だって事…自分の事をあまり大事にしようせず自分を犠牲にしてでも
他の人を守ろうとする事…甘えるのが下手だって事…」
「ふむ。思ったよりは解ってるじゃねぇか。ダメツナのくせに。」
「う゛…またダメツナってっ……」
「だが、無理に聞こうとするなよ?ソラは未来の人間だ。この時代ではまだ生まれてないから、ちょっとした事で未来が
変わってしまう事を恐れているし、自分の事を言った時のツナ達の反応が怖いんだ。」
「え…俺達の…反応が…怖い…?」
「ああ、そうだぞ。」
「リボーンは…知ってるの?ソラちゃんの事…」
「少しだけな。」
「そっか…解った。でも…出来れば、未来での戦いが終わって…本当にここに戻って来る時は……少しだけでも良いから、
ソラちゃんの事、教えて欲しいんだけどな……」
そう言いながら、ソラを抱きしめたまま眠りについたツナだった。
(ツナの奴……無意識に父親の顔してたな……)
寝てる親子の様子をハンモックの上から見ていたリボーン
「ソラ、おめーの父親はいつでも受け入れてくれるぞ。だから…早く勇気を出しやがれ。」
眠るソラを優しい瞳で見つめながら、祈るように小さく呟いたリボーンだった。
アルコバレーノ編開始です!!
今回は10年後から10年前に戻った所です。
アルコバレーノの事をツナ達に説明する時、リボーンと一緒になって説明する所以外は、
アニメと流れは変わっていないはず……ちょびっとオリジナル入ってますが。
次からはいよいよアルコバレーノの試練開始です!!
それでは標的53へお進みください。