嵐・雨・雲の想い

ーー地下5階第一医療室A−−

ソラはノックをして中に入った。
そこは獄寺が居る病室だった。
ソラは黙ったまま、ベットの方へ寄った。

「……何の用だ?」不機嫌そうな声で言う獄寺

「嵐のボンゴレリングを返しに来ました。」
そう言いながら、獄寺の嵐のボンゴレリングを枕元の横に置いた。

「なっ…いつの間にっ……」

「詳しい事は綱吉さんから聞いて下さい。それでは…」
ソラは言う事だけ言って、病室を去ろうとしていた。

「待てっ!!」

ソラは立ち止まる。

「てめぇに聞きてぇ事がある。」

「…何ですか?」
獄寺に背を向けたまま言うソラ

「γ(ガンマ)が言っていた、『陽色の姫君』ってのは…てめぇの事か?」

「……はい、そうですよ。それがどうかしましたか?」

「ど、どうかしたって……お前、敵に狙われてんだぞ!!怖くねぇのかよ!?」

「………怖いですよ。でも…そう言ったからって、敵は逃がしてはくれません……どうしようも、ない事なんです…」
ソラはそう獄寺に言った後、病室を出て行った。

あいつ、声が震えてた…?
……そうだよな…あいつ、まだ6歳だもんな。
何であいつが敵に狙われているのかは知らねぇが…
俺は…俺はあいつを守るっ!!

そう獄寺は心の中でソラの事を認め、新たな決意をしていた。


ーー第一医療室B−−

獄寺の病室の後は、その隣にある山本の病室に来た。
そこでもノックをしてから中に入り、ベッドの方へ寄った。

「よっ、見舞いに来てくれたのか?ソラ」
山本は獄寺とは違い、ソラを歓迎していた。

「雨のボンゴレリングを返しに来ました。」
獄寺の時と同様、雨のボンゴレリングを枕元の横に置く。

「おっ、サンキューなのな。」爽やかな笑顔で礼を言う山本

「いえ。それじゃ…」

「待ってくれっ!」

「…何ですか?」

「敵のγって奴が言っていた、『陽色の姫君』ってのは……お前の事なのか?」

「獄寺さんにも同じ事聞かれました、そうですよ。」

「なんで敵に狙われてんだ?」

「さぁ?昨日戦った太猿って人に聞いてみましたが、何でもミルフィオーレのボスが私の事を欲しているらしいですよ?」

「……お前の事を、敵のボスが欲しがってんのか?」

「みたいですね。」

「なんでだ?」

「……知りません。質問はそれだけでしょうか?なら、これで…「怖いんだろ?」…っ!?」

「強がんなよ。よく見ないと気付けねぇが、眼がちょっと怯えてるぞ?」

山本に図星を指され、驚くソラ

「なあ、俺…頼りにならねぇ?っていうか、俺だけじゃなくて、ツナや獄寺、それに笹川やハルも。
俺、ずっと見てて思ったんだけどさ、なんとなくだけど…俺らとの間になんか壁作ってねぇか?お前」

「っ!!……どーして、そう…思ったんですか…?」
ソラは平常心を保ちながら、山本に聞いた。

「いや、ほんとになんとなくさ。お前、小僧と話す時はタメ口だったろ?あと、ラル・ミルチって人と、ジャンニーニさんとも。
けど、俺らと話す時は敬語だったから、俺らに対して壁を作ってんじゃねぇかと思ってさ。」

「っ…そう、ですか。」顔を俯かせるソラ

「なぁ、怖いなら、怖いって素直に言えよ。誰も笑わないぜ?」

「…怖いと言ったからって……敵は逃がしてくれません。なら、言わない方がいいんですっ!」
ソラは獄寺の時と同じ事を言って、山本に背を向けて、病室を出て行った。

「ソラっ!!」

ソラ……あんなに小さいのに、怖いのを、泣きたいのを我慢しなきゃいけねぇなんて……こんなのってありかよっ!
ランボやイーピンでも、ちゃんと怖い時は怖い、泣きたい時は泣くっていうのにっ!
この時代の、ミルフィオーレがそうさせているのか……?
もしそうなら……俺はそのミルフィオーレからソラを守るっ!いや、守らなきゃいけないような気がする、絶対にっ!!

山本はソラの苦しみを知り、獄寺と同じように、ソラを守るという新たな決意をしていた。


ーー応接室ーー

「みんな、集まったか?」

「いえ、まだソラさんが来ていません。」

「…ちゃんと呼んだのか?」

「は、はい。すぐ来ると…」

その時、誰かが入ってきた。

「あっ!ソラちゃん!」

ツナの声で全員入口の方に視線を向けた。

「すみません、遅くなり…まし…た」
ソラは中に居るメンバーを見て驚いた表情になった。

部屋の中には、ツナ、リボーン、ラル、ジャンニーニに加え、フゥ太、ビアンキ、草壁も居た。

「ソラちゃん?」ソラの様子がおかしい事に気付くツナ

「ソラ、久しぶり。」

「久しぶりね、ソラ」

「フゥ太兄っ!ビアンキ姉っ!」
2人に駆け寄りながら名前を呼ぶ。

「おかえり!2人とも!」満面の笑顔で言うソラ

「「ただいま!」」それに2人も満面の笑顔で応える。

「2人がここに居るって事は、新しい情報って…」

「ええ、そうよ。」

「僕らだけじゃなくて、草壁さんからもだよ。」

そう言われ、反対側の席を見るソラ

「雲雀の代わりを務めにきました。」

「…ご苦労様です。」

「いえ。」

そこでソラはツナの方に視線を向けたが…

「!?…ど、どうしたんですか!その顔っ…」
ツナの顔を見て驚くソラ

「あっ…これは、その…」

「……哲兄、もしかして恭兄がやったの?」

「……はい。」

(恭兄って何ーー!?)
ソラが雲雀の事をそう呼んだのを聞いて驚くツナ

「ハァ〜…10年前の綱吉さんでも容赦ないね……」

「すみません。」

「哲兄が謝る事ないよ。それより本題に入りましょう。」
そう言いながら、ソラはツナと草壁の間に座った。

「それではまず、ヒバードですが、黒川花の要請で我々が飛ばしました。」

「え?黒川花から!?」

「そうです。笹川京子に対する、黒川からの救援要請です。これは、我々とボンゴレでの取り決めでして、ある経路からSOSがあった場合、
その現場にヒバードを飛ばす事になっているのです。」

「何でそんな変わった方法で…?」

「予備の救援伝達システムだな?」

「その通り。普通の通信が困難な場合などに使われる、予備のSOS手段の1つです。」

「しかしなぜ、神社でSOSが消滅したのでしょう?」

「恥ずかしながら、バッテリーの接触不良です。」

「やはり故障でしたか。」

「それで、我々の組織って言ってたが、それはなんだ?」

「そうだよ。このボンゴレのアジトと繋がっているような秘密基地持ってるし…」

「あっ、それはですね…恭兄が独自で作った組織で、平たく言えば、並盛中風紀委員を母体とした、秘密地下財団ですよ。」

「まだ風紀委員関係してんのーー!?」
風紀委員が未だに関係している事を知って驚くツナ

「ツナ兄に聞いた事があるよ。」

「え?」

「あっ、大人の方のツナ兄ね。その財団では、雲雀さんは匣の研究や調査をして、世界中を飛び回ってるって…」

「匣の…?」

「ここから先は直接雲雀に聞いて下さい。雲雀はしばらくここに滞在するつもりですので。」

「本当っ!?哲兄!」それを聞いて喜ぶソラ

「はい。」

「雲雀さんが居てくれるなら、心強いです!」

「私の話はこんなところです。」

「大変だったわね、ツナ」

「え……」

「リボーンに聞いたよ。僕らもツナ兄達が過去に帰れるように協力するよ。」

「今の所、あなた方と我々の目的には、いくつか共通点がある。我々も力をお貸し出来ると思いますよ。」

「ほ…本当?」

「過去へ戻るためには、ミルフィオーレの入江正一って人を倒せばいいのよね?」

「あ…うん。」

「ミルフィオーレは私の敵でもあるの。倒すのに何の躊躇もないわ。」

(!!……正一さんを…本当に、倒さなきゃいけないのかな?…なんか、違うような気がするんだけど……)
ビアンキのその言葉を聞いて、複雑な心境になるソラ

「それに、あなた達が10年前に戻って、過去が変われば、私の愛する人やたくさんの仲間を失った、こんな未来にはならないかもしれない…」

その言葉に反応するソラ達

「今日まで私達のしてきた事も役に立つはずよ。」

「僕らは日本に居る、ミルフィオーレファミリーの情報集めをしていたんだ。ミルフィオーレには、全部で17部隊あるんだけど、
その中でもAランク以上の隊長は6名だけ。その中の2人は日本を任されているんだ。」

「γと入江正一か?」

「そう。入江正一は日本支部に帰ってきてる。」

「ええ!?そうなの!?」

「標的はすぐそばってわけさ。」

「もっと遠くにいると思ってたよ…なんか緊張してきた…」
敵が近くに居ると知り、緊張するツナ

「フゥ太兄、それ本当なの?」

「うん、本当だよ。あっ、あとで報告書にまとめて渡すから、それを読んでよ。」

「わかった。」

「いいニュースはそれだけではないわ。その敵の日本支部アジトの入口を突き止めたの。」

「敵のアジトの入口!?」

「本当か!?」

「灯台下暗しだよ。同じ並盛の地下、並盛駅地下のショッピングモールだよ。その先に入江正一が居る。」

「えっ!?駅に地下なんてあったっけ…!?」

「確か10年前に地下にショッピングモールを作る計画が実行されて、3年前に完成したそうですよ。」

「あっ!」
それを聞いて、10年後に飛ばされる前にハルに聞いた言葉を思い出した。

「そういえば前にハルがそんな事を…」

「この情報は大きいぞ。」

「えっ!?」

「これでこちらから攻め込める。」

「せっ…攻めるーー!?で、でもみんな怪我してるし…」

「ああ。今の俺達の状態では成功しないだろうな。」

「γとの戦闘でミルフィオーレの本当の恐ろしさは解ったはずです。入江正一もγと同じ隊長だって事は、
そう簡単に倒せる相手じゃない……っという事です。」

「ソラの言う通りだ。それに敵はもう、10年前のお前達の存在に気付いていると考えた方がいい。奴らはボンゴレである、
お前達を狩るために血眼になってこのアジトを探してるはずだ。このヤバイ状況の中を生き延びて、入江正一を倒せるかどうかは、
お前達が短期間にどれだけ強くなるかに掛かってくるんだぞ。」

「短期間に、強く…」

「守護者の情報収集は僕らがするよ。」

「だからツナ兄は自分の修行にだけ専念してよ!」
「お任せを!」
「私が来たからには、家事と京子達の事は任せなさい。」
フゥ太、ジャンニーニ、ビアンキがそれぞれツナに修行に専念するように言う。

「みんな…ありがとう。そうする」
真剣な表情でそう言うツナ

「では、私はこれで…っと忘れる所でした。ソラさん」

「何?哲兄」

「雲雀からの伝言です。あとで我々のアジトに必ず来るようにっと…」

「恭兄が?」

「はい。」

「えっ!?雲雀さんの所に!?」

「…解った。」

「では、お待ちしてます。それでは…」
そう言って、ソラに一礼して去る草壁

「ソ、ソラちゃん!大丈夫なの!?」
心配そうに言うツナ

「大丈夫ですよ、綱吉さん」

「で、でもっ……」
ソラが雲雀に咬み殺される場面を想像して顔を真っ青にするツナ

「えっと、咬み殺されませんから、安心して下さい。」
ツナの様子を見て察したソラ

「えっ…ほ、ほんとに!?」

「はい。」

「大丈夫だよ、ツナ兄。雲雀さんはソラを傷つけるような事はしないんだよ。」

「……そうなんだ。(あの雲雀さんが!?)」フゥ太の言葉を聞いて驚く。

「それじゃ、私行ってきますね。あっ、ジャンニーニさん」

「はい、なんでしょう?」

「Dハッチの事だけど、注文してる部品は確か明日届くはずから、届いたらすぐに修理してね?」

「はいっ、お任せを。」

「ソラ、報告書はどうすればいいかな?」

「後で取りに行くよ。」

「了解、じゃあ僕の所に取りに来てね。」

「解った。」そう言って、応接室を出て行ったソラ

「フゥ太、報告書って?」

「あっ……えっとっ…」

「ソラがアジトの最高責任者だって事は話したろ?だからソラに報告書を提出しなきゃいけねーんだぞ。」
フゥ太をフォローするリボーン

「そ、そうなんだ。」

「それでは私も失礼致します。」
「僕も。」
「私も。京子達の所に行ってくるわ。」
ジャンニーニ、フゥ太、ビアンキが出て行った。

「んじゃ、俺とラルとお前で今後の話をするぞ。」
リボーンがそう言って、今後の話をしだした。


ーー雲雀のアジトへの通路ーー

ソラは草壁に言われた通り、雲雀のアジトに来ていた。
(ここに来るの、久しぶりだな…)
ソラは懐かしそうにしながら、雲雀の居る和室へ向かっていた。

雲雀の気配がする和室を見つけたソラは立ち止まった。
声を掛けようとしたが…

「ソラ、入ってきなよ。」
先に声を掛けられてしまった。

ソラは雲雀からの許可が出たので、障子を開けて中に入る。
そこには和服を着て、座布団の上に胡坐を組んで座っている雲雀が居た。

「こっちにおいで?ソラ」優しい笑みを浮かべて言う雲雀

ソラは雲雀にそう言われ、傍にいった。

雲雀は傍にきたソラの両脇の下に手を入れて持ちあげ、自分の足の上に座らせた。

「恭兄…」

「ソラ、君…怪我してるね?」
ソラの左腕の前腕部に巻かれている包帯を見ながら言う。

「あっ…こ、これはっ…」隠してた怪我がバレて慌てるソラ

「誰かを庇ったね?」

図星を指されて固まるソラ

「君がそんな簡単に怪我するはずがない。なら、過去から来た、沢田綱吉達の中の誰かを庇ったんだって事くらい解るよ。」

「っ!……ごめんなさい…」しょんぼりするソラ

「誰を庇ってそうなったんだい?それを教えてくれたら許してあげる。」

「それはっ…」

「……咬み殺さないから言いなよ。」

「……本当?」

「うん。」

「……パパとママ」

「2人なの?」

「うん。」

ソラは太猿と野猿が襲ってきた時の事を話した。
その時太猿と戦っていて、その最中に10年前の京子と入れ替わって、急に太猿が標的を替えて、ツナと京子を狙った事。
それに気付いて、2人を庇った事。
雲雀はそれを黙って聞いていた。

「それで怪我をしたんだね。綱吉と了平の妹を庇うなんて、君らしいよ。」
そう言って、ソラが怪我している前腕部に触れる雲雀

「いたっ…」

「ごめん、痛かったかい?酷そうだね…骨にヒビ、入ってるんじゃないの?」

「……ギリギリセーフ、普通より酷い打ち身なだけだから。ただ、治りが遅いけど……」

「そうかい。(それにしても、その太猿って奴、いつか咬み殺すっ)
心の中で物騒な事を言った雲雀

(恭兄、殺気が漏れてるよ。……誰に向かって怒っているのかは解るけど、あんまり咬み殺して欲しくないんだけどな……)
ソラは雲雀が太猿に向けて怒っているのに気付いていたが、気付かない振りを決め込んだ。

「それで?綱吉達には言わないのかい?君の事。」

「…うん。」

「どうして?綱吉と了平の妹なら、君をちゃんと受け入れてくれるよ?」

「うん、わかってる。リボ兄にもそう言われた…」

「ワォ、赤ん坊は知ってるんだ?」

「うん。リボ兄にも隠し通そうとしたんだけど…」

「失敗したんだ?」

「うん。」

ソラの体が少しだけ震えている事に気付いた雲雀は、傷に触れないように気をつけながら、優しく抱きしめた。

「恭兄?」抱きしめてきた雲雀に驚くソラ

「ソラ、君は我慢し過ぎ、甘えなさ過ぎ。」

「そんなことっ……」

「ソラ、ここには今僕しかいない。だから……泣きなよ。」

その言葉を聞いて、さっきより体が震えだすソラ

「君が泣き止むまで…傍に居てあげる。」

ポタッ…ポタっ…ポタっ…
雲雀の優しい声を聞いて、我慢していた涙が溢れ出す。

「ほら、我慢しない。」そう言いながら、ソラの頭を撫でる雲雀

「ひっくっ…ひっくっ…うわぁぁーん!!」
我慢できなくなったソラは雲雀の胸に顔を埋めて、泣きだした。

雲雀は黙ってそれを受け入れ、ソラの背中をポン、ポンと優しく叩いていた。

ソラは泣きながら、いろんな事を吐きだした。
父親であるツナが敵に殺されてつらかった事。
ツナが死んでから、悪い夢を見る回数が増えた事。
ツナが死ぬ所を見ていないのに、夢で見てしまう事。
この頃、眠れない夜が前より増えた事。
自分の知ってる人が次々と10年前と入れ替わってしまって、どう接していいか解らない事。
ソラは不安だった事をすべて雲雀に話した。


しばらくして、落ち着いたソラは雲雀の胸から顔を離した。

「落ち着いたかい?」

「うん。ありがとう…恭兄」

「君が苦しむ顔は見たくないからね。僕は今の所、入れ替わりは起きていない。だから安心してよ、ソラ」

「でも、”今”だけだよね?恭兄もきっと入れ替わる。ボンゴレリングを持った、10年前の恭兄と…」

「ソラ……」

「恭兄、入れ替わるのも…時間の問題。超直感が…そう言ってる。」

「君の超直感は厄介だね。綱吉より直感が強いんだったよね?」

「うん。時々、知りたくない事まで解ってしまうから、厄介だよ。」

「……じゃあ、言い方を変えるよ。僕が入れ替わるその時まで…ソラと、ソラが守りたいと思っている人達を守ってあげる。」

「!……本当?」

「うん、本当だよ。君がそれを望むなら…」

「ありがとうっ…恭兄!」雲雀に抱きつくソラ

(ソラ、君の笑顔を守るためだったら、僕はなんだってするよ。)
雲雀は声には出さす、心の中でそう言う。

「それじゃ、私そろそろ向こうに戻るね。お昼まだだし。」
そう言って、雲雀の足の上に座っていたソラは立ち上がった。

「また、ここに…来てもいい?」

「もちろんだよ、いつでもおいで。君ならいつでも歓迎するよ、ソラ」
優しい笑みを浮かべながらソラに言う雲雀

「じゃあ、また来るね、恭兄!」満面の笑顔で言うソラ

「うん、またね。」

ソラは和室を出て、ボンゴレアジトの方へ戻って行った。

「……綱吉、君…ソラを泣かせ過ぎだよ。……咬み殺すからその時は覚悟しなよ…」
ここには居ないこの時代のツナに向けてそう言い放つ雲雀であった。


標的14へ進む。


今回のお話は、新しい情報が手に入る所ですね。
フゥ太やビアンキが登場しましたし、獄寺、山本、雲雀の3人とそれぞれ話す所を入れました!!
ソラが獄寺と山本と打ち解けるのにまだ時間が掛かります。
群れを嫌う雲雀がソラには優しいです!
ソラは雲雀に唯一、咬み殺されない存在です!(トレーニングの相手する時は別ですが。)
それでは標的14へお進みください。

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