ヴァリアーの光

10月10日……今日はザンザスの誕生日。
ヴァリアーではボスであるザンザスの誕生日を盛大に祝う為、
今日の為にそれぞれ準備をしていた。


「ボス!お誕生日おめでとうございます!!」

ボス命なレヴィがお祝いの言葉を掛けたが、ザンザスはそんなレヴィがうざかったのか、
今手に持っていたグラスを思いっきり投げつけて撃沈させてしまった。

「ボス〜、今日の料理は全部最高級の肉を使った料理よ〜!たくさんあるから食べてね〜!!」
ボスの誕生日という事もあり、ルッスーリアは気合いを入れて料理を大量に作った。

「うししっ…ボス、お誕生日おめでと!!」無邪気に笑いながら祝うベル

「ボス、お誕生日おめでとう。」いつもの様に無愛想だが、ボスであるザンザスの誕生日を祝うマーモン

「うるせぇ……」
わいわい騒ぐルッスーリア達に早くもキレかけるザンザス

「もぉ〜!ボスってば、こんな日にまで怒らないで頂戴よ〜!スクアーロがボスの為にスペシャルゲストを呼んできてくれてるっていうのに〜!!」

「スペシャルゲストだと…?」気になるザンザス

「そうよ〜!!」

「うししっ…ボス、絶対ビックリするぜ?」

「誰が来るのかはお楽しみ。」

ルッスーリアだけでなく、ベルやマーモンも誰が来るか知っているようだった。

「ちっ…誰が来るか知らねぇが、気に入らなかったら速攻でかっ消すまでだ!」

「その必要はないわよ〜!」

『うおぉぉいっ!!連れてきたぞーー!!』
この部屋に居ないのに、スクアーロの声が遠くから聞こえてきた。

「あら、帰ってきたみたいね!!」

「うししっ…やっと来たか。」

「うおぉぉいっ!!ボス!スペシャルゲストを連れて来たぜ!!」

扉が壊れてしまうんじゃないかと思うほど、大きな音を立てて開けてきたスクアーロに、
軽くブチキレたザンザスが近くにあった物を投げつけた。

「いでっ!?うぉーい!クソボス!いきなり物投げつけんなーー!?」

「うるせぇ…カス鮫がっ…」

「たくっ…まあいい。ほら、スペシャルゲストのお出ましだぜ!!」
スクアーロがそう言いながら、今開けた扉の方へ視線を向ける。

「ザンザス、お誕生日おめでとう!!」
スクアーロの呼び掛けに応じて中に入ると、ザンザスに祝いの言葉を掛けた。

「!?」目を瞑っていたザンザスは聞こえてきた声に驚き、目を見開く。

スクアーロがスペシャルゲストとして呼んできたのは、今年5歳になった沢田綱吉の1人娘のソラが左手に紙バックを持ったまま、
何かの箱を両手で抱え、ザンザスに向かって満面の笑顔を向けていた。

「………てめーがスペシャルゲストか?」

「うん、そうだよ?スク達に頼まれて今日のケーキを作って来たんだよ。」

「ケーキ?作れたのか?」

「うん…っていっても、作れるようになったのはまだ最近だけど。ザンザスは甘いお菓子があまり好きじゃないから、
甘さ控えめのビターチョコレートケーキを作って来たんだけど……」
そう言いながらザンザスに近づき、持っていた箱を差し出す。

ザンザスはそれを黙って受け取り、箱を開けた。

「まぁ!!美味しそう!!」

「うししっ…さすが王子が認めたお姫様!」

「おぉ!美味そうだなぁ!!」

ザンザスは何も言わず、ただケーキを黙って見つめていた。

「ザンザス、このケーキ食べれる?食べれないなら無理に食べなくても…「食べる。」へ!?」

途中でソラの言葉を遮って一言言ったザンザス

このケーキはスクアーロ達に頼まれて作った物だが、ザンザスが「食べない」と言う可能性の方が高かったので
初めからダメ元で持ってきた物だった。ザンザスが食べると言った事が意外で、思わず驚き固まってしまったソラ

「フンっ…ソラが俺の為に作ったケーキだ、要らない訳がねぇだろーが。」
優しい瞳をソラに向けながらそう言い放ったザンザス

甘いお菓子は基本的に食べないが、相手がソラだからこそ、ザンザスは食べると言ったのだ。
もしこれがルッスーリアや他の女性なら、一口も食べずに投げ捨てていたか、燃やしていたかのどちらかだろう。

「……食べると言うとは思ってなかったから、別のプレゼントを一応用意してたんだけど……初めから不要だったみたいだね。」

「別のプレゼント?」

「うん。」

ザンザスは今持っていた箱をテーブルの上に置き、無言で片手を差し出す。

「?…何?」差し出された手の意味が解らないソラ

「………くれ。」

「え!?別に用意したプレゼントを?」

「ああ。」

ザンザスは手を引っ込める気がないのか、そのままの体勢だった。

ソラは持っていた紙バックからケーキを入れていた箱より少し小さめの箱を取り出し、ザンザスが差し出した手の上に置く。

ザンザスはその箱を開け、中身を覗く。

「マフィンか…」

「チョコとラズベリーが入ったコーヒーマフィン。甘いのが苦手なザンザスでもこれなら食べられるでしょ?
このマフィンに使ってるチョコ、ラズベリー、コーヒーはどれも最高級品だよ。」

「あら!それじゃとっても上品な味わいね!」

「なぁ、こっちのチョコケーキは何使ったの?」

「え?そっちも最高級のビターチョコ使ったけど?」
ベルの質問にさらっと答えるソラ

「そんなお金どこから……」

「お金は自分で稼いだお金を使った。」
マーモンの疑問にもさらっと答えた。

「そんなに多く貰ってるのかい?」

「私の任務、どれもBランク以上なんだよね、必ず守護者かアルコバレーノの誰かと一緒だけど。
だから結構いっぱい貯まってるんだ、使い道もほとんど無いから貯まる一方で。」

「まぁ!凄いわね〜!!」

「この高級食材、父親に頼んだのか?」

「ううん、今パパに頼むと14日の計画がバレちゃうから、恭兄にお願いして取り寄せて貰った。」
スクアーロの問いにとんでもない事を笑顔で言い放った。

「へ、へぇ…あの群れを嫌う雲の守護者にかい?」
信じられない表情を浮かべるマーモン

「計画?」気になる言葉を聞き、呟くザンザス

「今、パパに内緒で当日のパーティーの準備をしてるんだよ。そういえばザンザス達には言ってなかったけ?
パーティーの出席メンバーじゃなかったし。」

「沢田綱吉の誕生日か……フンっ…カスの誕生日には興味はねぇが……俺達に協力出来る事はあるか?」

「そうだぁ!俺達で協力出来る事があるならやってやるぜぇ?」

「う〜ん……そうだな〜…やっぱ、せっかくの誕生日の時くらい、戦う事なく平和に終わって欲しいかな〜?」
ザンザスとスクアーロの申し出を聞き、考え込みながら呟くソラ

「つまり、俺達がその前日と当日にもし暗殺者とかがやってきたら、その相手をして欲しいってわけ?」
ソラの言いたい事が解ったベル

「うん。出来れば、だけど……ヴァリアーの仕事が少し増えちゃうけど、代わりにパパの仕事増えなくて済むし。ダメかな?」

「フンっ…カスの為ってのは気に入らねぇが、それがてめーの願いなら聞いてやる。」

「ホント!?」願ってもない事なのか、嬉しそうな表情を浮かべたソラ

「ああ。」
ソラの頭を撫でながら返事を返すザンザス

「ありがとう!ザンザス!!」そう言いながら、ザンザスに飛びついた。

突然飛びついてきたソラに驚くも、ザンザスはマフィンの入った箱を持っていない方で手でソラをしっかりと抱きとめた。

「あ……ザンザス」

「なんだ?」

「Happy Birthday!」そう言って、ザンザス右頬にキスをしたソラ

「うおぉい!?」
「まぁ!」
「うししっ…」
「ムムっ…」
ソラのこの行動に驚くスクアーロ、ルッスーリア、ベル、マーモン

「………フンっ…こんな日もたまになら悪くねぇな…」
ソラの行動に驚きはしたものの、どこか満足げなザンザスだった。


ボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアー……
殺しが主なだけあって物騒な所だが、時にはそんな闇の中に光が差し込む事もある。
今のヴァリアーの光は、沢田綱吉の1人娘にして、「ボンゴレの姫君」であるソラなのた。



と、とうとう書いてしまったっ…!!
ツナ達ではなく、ヴァリアーのみんなとの話を…!!
上手く書けてる自信がまったくないですがどうでししたでしょうか!?
突然思い立ったので、どこかおかしい所があるかもしれませんが。
レヴィがまったくと言っても出てこなかった事は突っ込まないで頂けると助かります。
だってレヴィってボス命なのは解るんですけど、ほとんど話す所…っていうか、
他のメンバーに比べてあまり活躍しないからどんなキャラなのか未だに解らないんですもん。
なので、最初に撃沈して貰いました。
あとフランですが、いつから居たのか解らないので除外させて頂きました。
少なくとも、マーモンが居なくなった後にヴァリアーに来たのだろうと思いますが。
前からソラとザンザスの仲が良い所を書きたいな〜とは思ってたんですが、
まったく思いつかず、今回のサンザスの誕生日で突然思いつきました。
ちなみにこの話は、以前書いた「サプライズ大作戦!!」でのツナの誕生日前に繋がってます。
もし良ければ、感想を頂けると嬉しいです。
それではこの辺で失礼致します。

リボーン小説一覧へ戻る。

トップページへ戻る。